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YASUNARI OGIHARA
扇原 康成 [プロフィール]
  平面作品
『祝福』富士ゼロックスエモーションバージョン
映像作品
『The Journey of an Apple』
ある振付師が「私は舞踏が真理に根ざした現象であり、さらに社会現象であると信じるが故に、舞踏を真剣に受けとめたのである。無論、舞踏は、まずなによりも真理である。舞台は祭式-神聖かつ人間的祭式と見なされるかぎり、舞踏はその役割を果たすであろう。しかし舞踏を娯楽とするならばそれはもう舞踏ではない」このように言っていたのは、今から20年近くも前のことである。事実、その振付師と舞踏家の作品を観たことが、私の後々に多大な影響を与えたことも事実であった。彼らは西洋的な様式を元に表現しているのだが、私の知り得る以上の日本古来の何かを随所に感じさせるものであったのだ。ただし、ものごとの起こりは真理だとしても、時間を経るうちに娯楽化、様式化され本来の目的が封印されてしまう場合もありえるし、逆に娯楽化されたからこそ、万人に共有できるものとして時代を越えて受け継がれている場合もある。そしてこれらは、表現するものに常に背負わされた命題でもあるのかもしれない。これらのことを踏まえて今回、digital-pop展に作品を発表した。ささやかな時間軸の入った平面作品。そして20世紀へのオマージュとしての映像作品。1秒3コマ程度の「ゆるやかなぶれ」は観るものの感性に伝わるのだろうか。ジャパニメーションに代表されるような刺激的で斬新なスタイルはここにはない。ただ、表面意識の娯楽化に少々疲れた人に是非観ていただきたい、そう願っている。
     
 
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