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TATSUMI HIYAMA
檜山 巽 [プロフィール]
『W_Face』
Pixelのテクスチュアを、コンピュ−ター上で絵具のように用いて描く。絵でも写真でもないテイストを持った新しい作品を作りたい。そんな考えで、私のCG制作はまず始まりました。
しかし、何点か制作するうちに、この方法論の面白さはむしろ、コンピュ−ターに要所要所で微妙に裏切られて出現する、絶対予想外の展開にインスパイアされて、その度に方向性を再確認しつつ進める作業自体が、デッサンなどによって培かわれた「絵を作るセオリーのような思考法」を破壊し、脳で考えられる形を超えた「複雑な作品」を生み出してくれるところに、その醍醐味があると気付きました。
また、もともとグラフィック・デザイナー気質の私には、ただ単に「絵」を作ってゆくという行為以上に、制作を続ける根拠となる何かがいまだ必要で、想像力を作者(人間)とコンピューターが補足しあう、このような共同作業を受け止めつつ、絵の中にオリジナルなデザインを定着してゆくという、現在のやりかたが、わたしの制作体質でもあり、作品の概ね重要なスタイルとなりつつあるとも感じています。
作品「W_Face」は、ハイテクおもちゃ(ヌイグルミ)をモチーフに、そのカワイらしい外側を剥ぎ取った中味の、全面・後面という設定です。たかが子供のオモチャに凝縮される現代テクノロジーの迫力と、読み取りがたい、けれど、どんな物事にも、表裏一体に、圧倒的にそこにあって、その存在を際立たせているNegative sideに、わたしはなぜか、深い感動と愛情を見い出してしまうところがあります。
 
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